29th
魔裟斗VS佐藤戦のジャッジ問題
僕に責任があることを認めた上で
この際だから言わせてもらいましょうか
ルールでは
優勢の選手を10点とし
劣勢の選手から減点する
と規定しています
両者に差がなければ
10対10
※明らかな差があれば
10対9
ダウンを一度奪えば
10対8
※ダウンにまでは至らなくてもほとんどダウンに近いダメージを与えたと判断し
10対8がつく事もあれば
※ダウンと宣告されても
バランスを崩して倒れた様な通称フラッシュダウンと呼ばれるダメージの浅いダウンだと判断すれば
10対9になることもある
ダウンを二度奪えば
10対7
※一度ダウンを奪った後更に攻めて二度目のダウン寸前まで追い込んだ場合も
10対7がつくことがある
以上が明文化された採点方法ですが
※印の付いた項目は、多分に審判の裁量に委ねられる部分が大きい項目で
絶対にそう付けるとは限らない
そこは何度も言いますが
審判の裁量です
では
ダウンを奪われた選手が
そのラウンド内で劣勢を挽回したらどうなるか?
これ
ルールには明文化されていないだけでなく
これまでのK-1の試合の中でもほとんど起こらなかったシチュエーションなんです
魔娑斗のダウンはフラッシュではありません
完全に尻餅をついて倒れた2ポイントマイナスのダウンです
しかし
魔娑斗はそこから奇跡的とも言える猛攻で劣勢を挽回したんですね
これは主観ではなく
紛れもない客観的事実です
そのあたり
我々は客観視してるけど
佐藤君のファンは納得いかないんでしょ?
それは、ファンとしての当然の主観です
でも、あのラウンド終わったインターバルの時
佐藤君とこのジムの会長さんも
1ポイント差しか付いてない可能性あるから気を抜くな!
って檄を飛ばしてるんですね
さすがだなぁ
と思いました
で
回収されたジャッジペーパーにミスがないかどうかを
キチンとチェックしてから公式に記録するのは
僕の責任業務です
見たら、
10対9が付いている
ジャッジは
ダウンした後の挽回を評価したな!?
しかし僕は即座に考えました
あれだけきれいなダウンを奪っていながら
10対8ではなく10対9がついたら
倒れた魔娑斗が挽回した
という客観的判断が出来ない人たち(観客・ファンその他含め)は
何でダウン奪ってるのに10対9なんだよ!!!
絶対そうなる!
これは混乱する!!
それこそ
魔娑斗を勝たそうとしてるのか!!
って(苦笑)
K-1が
魔裟斗を無理やり勝たせる必要や理由があるのか?っていうのは
僕のオフィシャルサイトにキチンと書いてあるから
そっちを読んでもらいたい
で
僕は咄嗟に
規定にはない
9対8
を付けたんです
ダウンを奪われた魔娑斗は8
でも挽回された佐藤は9
これ
誰の目にもわかりやすい
それに
ここが何でみんなわからないのかなぁと僕は苦笑するんですが
10対9でも9対8でも
両者の差が1ポイントなのは変わらないんです
それによって両者の差が更に開いたり逆転したりするような判断は
絶対にあってはならないけれども
1ポイント差は変わらないわけだから
これ
単純な算数の問題です
でも
ルールに明文化されていない採点法だから
問題にはなるだろうなぁと
ま
それは俺が責任取ればいいことだ
と
いちいち
何でダウン奪ったのに10対9やねん!
ってのをリングに上がって説明するほうが
よほど混乱を招くし
言い訳みたいになる
そう判断したのがあの結果です
延長に入ったのは
正しい判断
延長で差が出たのは紛れもない事実
でも
ダウンを奪った佐藤と
そのファンにとっては
納得いかないというよりは
残念無念怨念執念
その思いが
武道館に飛び交ったペットボトルであり
僕に対する
罵詈雑言
それはそれでしょうがない
僕らはいつも避雷針
ただね
佐藤が勝ちを奪われた
的なご意見に対してはこの際ハッキリ申し上げておきましょう
魔娑斗と佐藤は
素晴らしい戦いをした
魔娑斗を倒した佐藤も見事
あの絶体絶命のピンチを盛り返した魔娑斗も見事
結果は延長
最後は執念の差
魔娑斗は
試合には勝ったけど
ダウンを奪われたと言う意味では
佐藤との勝負には負けたのかもしれない
Qlair(クレア)「アイドル・ミラクルバイブルシリーズ Qlair Archives」
収録曲「永遠の少年」
2005/9/7 ビクター・僕がこの曲を書いたのは1993年、当時Rotten Hats というバンドのメンバーとして、ラスト・アルバムをレコーディングし終えたばかりだったと思います。
僕らが契約していたキューン・ソニー・レーベルに所属していた唯一のアイドル、Qlairからの楽曲依頼ということで、僕はとても張り切っていました。
大滝詠一さんや細野晴臣さんら才能溢れるミュージシャンが松田聖子を始めとするアイドルに素晴らしい楽曲を提供し、それを何も知らない子供達が口ずさむ、そんな幸福な時代に育った僕は「アイドルに曲を書く」ということに無邪気な憧れと幻想があったのかもしれません。
担当スタッフはRottn Hats の「No Regrets」(後にショコラが1stアルバムでカヴァーしてくれた。僕とエルマロの柚木さんでプロデュースした彼女のヴァージョンが僕はとても気に入っている)を聴いて発注してくれたこともあって、僕がギター1本で書いたデモは「No Regrets」に通じるバート・バカラック風なものでした。
その楽曲をアレンジしてくれたのはRotten Hatsのプロデューサーでもあった佐橋佳幸さん。
「フィル・スペクター風の音像を創るロイ・ウッドみたいなサウンドを打ち込みで再現しよう」と話したミーティングのとおり、ロイ・ウッドやブライアン・ウイルソンを思わせる素晴らしいオケが完成、歌入れを楽しみに待っていた僕のもとに届いたのは突然のQlair解散のニュースでした。
結局そのまま僕が書いた曲は歌入れされることなく永い眠りについてしまったのです。
Qlairは今回のベスト・アルバムを聴いてもわかるように、非常に音楽性の高い、当時のアイドルとしては全くもって異色な存在だったのでしょう。
たまにレコード会社で顔を合わせる彼女たちの素顔も、とても聡明な少女たちで、そういった面からもいわゆるアイドルとは一線を画していたのかもしれません。
今回のベスト・アルバムのために行方知らずとなっていたマスター・テープを発見してくれた当時の担当プロデューサー篠崎女史の尽力で実現した12年ぶりの歌入れ。
スタジオに集まってくれた3人の昔と全く変わらない歌声と容姿には驚かされるばかりでした。
そして12年ぶりに聴き返した楽曲は、もしかすると今の自分にはもう書くことが出来ないかもしれない純粋さに溢れたメロディーを持っていて、くすぐったい気持とともに、ちょっとだけ自分でも感動してしまったのでした。
この曲を喜んで聴いてくれる人たちとQlairの3人に心から感謝を捧げたいと思います。
どうもありがとう。
片寄明人